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製造職種紹介

生産技術部めっき技術G

S.O.

2018年度入社

山口県出身

大学での専攻は化学

スコープのついたヘルメットを被り笑顔で視線を寄せる製造担当者。
Q1.

入社動機を教えてください

私は大学での専攻分野がめっきであり、大学で培った知識を活かせる会社への就職を希望していました。そして、数多い会社の中から見つけたのが、複数のめっきを取り扱い、自分の地元である山口県に研究所や事業所を構える東洋鋼鈑でした。同じ大学、同じ研究室出身の先輩もたくさん働いており、仕事内容についていろいろと話を聞くことができました。さらに、会社説明会でも社員の方とお話しし、工場も見学。その結果、会社の雰囲気が自分に合っていると確信したのが、入社の決め手でした。

Q2.

現在の仕事内容を教えてください

ファインバブル技術の導入検討を行っています。ファインバブルとは、径が100µm以下の非常に細かい泡のこと。浮力をほとんど持たないため液中に長時間滞在し続け、油分や小さな異物に吸着して優れた洗浄効果を発揮します。

このファインバブルの特性を生かしたいと考えているのが、めっきラインの前処理工程です。そもそもめっき工程へ運ばれるコイルの表面には、錆を防ぐための油が塗布されています。この油は品質不良の原因となるため、めっきする前に完全に除去しなければなりません。この油の洗浄工程がめっきラインの前処理工程であり、ここに洗浄能力の高いファインバブルを導入することで、これまで洗浄のために使用していた蒸気や電力、薬品の削減を実現するのが狙いです。

現在、現場の製造ラインへの導入に向け、ラボ検証を推進中です。設備化に向けて現場の職員やエンジニアリング部と打ち合わせをし、課題を一つずつ解決しながら実機導入を実現しようとしています。

同僚と指差し確認を行なっている。
Q3.

仕事のどんなところにやりがいを感じますか?

仕事を最後までやり遂げたときにやりがいを覚えます。たとえば、新規技術の導入ではラボ検証からスタートし、製造ラインにて試験運用、問題なければ実機導入と道のりは長いです。ラボ検証では実機での運用を想定し、複数の作業条件の検証から特性値を確認したうえで管理範囲の決定を行います。試験運用では、ラボ検証の再現性を確認し、製造ライン特有の課題を抽出、対策を検討します。時にはゼロからの検証となることもあり、予定通りに進まないケースも多々ありますが、実機導入を実現できたときは最高にうれしい気持ちになります。実機導入に至らないまでも、新規技術を確立できたことに達成感を味わうことも多く、自分自身がレベルアップしたと実感する瞬間があります。

Q4.

入社してから特に達成感を味わった瞬間を教えてください

昨年度、新規製造ラインの立ち上げや既存ライン増強後の試運転など、複数のラインに携わったことが印象に残っています。めっきラインでの前処理工程や、めっき工程の製造条件の確立、製品特性値のばらつきやラインスピード、歩留まりといった生産能力の確認など、幅広い項目についてさまざまな検証を行いました。製造ラインの立ち上げや既存ラインの増強の機会は少なく経験値が十分ではないうえに、短期間で複数のラインを見なければならず非常に大変な業務でしたが、グループのメンバー総出で関係部署も巻き込んで取り組んだ結果、無事にやり遂げることができました。自分にとって、これが非常に大きな経験となりました。

Q5.

仕事をするうえで大切にしていることを教えてください

人とのコミュニケーションです。生産技術部では工場の製造ラインで試験をすることが多く、現場オペレータや生産管理グループといった関係者との意思疎通や協力体制が必要になります。そのため、普段からメールや電話だけではなく、直接顔を合わせて会話することで信頼関係を築くのが大切だと感じています。信頼関係があれば、こちらの意図をくみ取ってもらえたり、依頼を快く受けてもらえたりと良いことずくめで、予想以上のスピードで仕事が進むことがあります。自分自身も関係者からの相談や依頼は可能な限り引き受け、コミュニケーションしやすい・されやすい関係作りを心掛けています。

上司と共に、にこやかに業務対応を行なっている様子
Q6.

今後のビジョンを教えてください

今はまだ、検証条件が不十分だったり、上司や先輩の助言で課題が見つかったりする場面が少なからずあります。それでも配属から3年半ほど経ち、技術の引き出しは多くなったと自負しており、気軽に相談できる人も増えました。配属当初と比べると、自分なりのやり方で仕事を進められるようになったと感じています。引き続き新しい知見に触れ、上司や先輩と意見を交換し、技術だけではなく思考や経験の引き出しを増やして自分自身をブラッシュアップさせていきたいです。

将来的には、現場を管理するポジションを経験してみたいと思っています。後輩の目標となる存在として成長できるよう、キャリアを一つ一つ積み重ねていく所存です。

Q7.

就職活動中の学生へのメッセージをお願いします

特定の分野に限定しても世の中には数多くの企業があり、就職先を決めるのはなかなか難しいと思います。気になる会社の説明会や見学会には積極的に参加し、そこに働く社員や会社の雰囲気が自分に合うか確認しておくと、選択肢を絞りやすくなりますし、入社後のミスマッチを防げるのでお勧めです。

東洋鋼鈑ではTK WORKSフェスティバルや、社内スポーツ大会といったイベントも多く、仕事では関わることのない社員同志の交流の機会もたくさん用意されています。社内で知り合った方と飲みに行ったり、遠出したりすることも多く、プライベートも楽しく過ごせる会社です。私は、東洋鋼鈑に入社して良かったとつくづく感じています。

自席に座り、笑顔を見せている製造担当者。
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