東洋鋼鈑の取り組み
当社の生産・開発拠点、東洋鋼鈑下松事業所に隣接する技術研究所では、日々、グローバルな視点に立って、表面処理の新技術や設備開発はもとより、固有のノウハウを活かしてエレクトロニクス関連分野に進出するなど、幅広い研究を進めています。
ハイトップ(ティンフリースチール)やハイペット(ラミネート鋼板)、ハイドロテンションレベラーの実用化、硬質材料、磁気ディスク用アルミ基板、およびクラッド材(異種金属積層材料)の開発実績が、当社の研究開発力のアドバンテージを証明しています。
主な受賞歴
-
2018年8月山口県産業技術特別褒賞(DNAチップおよび専用解析装置の開発)
山口県産業技術特別褒賞の受賞
当社が山口大学と旭興産株式会社と共同で研究を行ってきた「個別化医療に有用な遺伝子体外診断薬システムの研究開発」における成果が評価され、『山口県産業技術特別褒賞』を受賞しました。
山口県産業技術特別褒賞とは
今後重点的に伸ばしていくべきである医療関連産業などの成長分野において、山口県の研究開発補助金等を活用した革新的な技術を基にする、産産・産学公連携による事業活動で、顕著な功績があったと認められる山口県内に事業所を有する企業等のグループを対象とし、2018年に創設されました。
- 2004年5月日本塑性加工学会最優秀賞会田技術賞(aTULC)
- 2003年4月文部科学大臣賞(機能性を付加したニッケルめっき鋼板の開発)
- 2002年6月日本塑性加工学会技術開発賞(回転体による高速穿孔システムの開発)
-
2001年6月全国発明表彰特別賞(経済団体連合会会長発明賞(クラッド材))
全国発明表彰特別賞(経済団体連合会会長発明賞)
低歪み常温接合によるクラッド材製造技術の発明
当社は「高真空化における表面活性化接合法」を適用したクラッド材を開発し平成12年度から、その商品化を行っています。
(クラッド=Clad金属で被覆した)
この技術に関する発明が、日本で最も権威のある賞の1つである「全国発明表彰特別賞(経済団体連合会会長発明賞)」を受賞しました。発明の内容
常温の真空中で異種の金属を接合させることを実現しました。この発明によって製造されたクラッド材は、素材の接合による変化が少なく、接合界面が清浄で平坦という長所もあり、また従来の技術では困難な材料の組み合わせも可能となります。
-
2000年3月大河内記念賞(TULC)
大河内記念賞
高品質・低コスト・低環境負荷金属缶製造技術の開発と実用化(TULC)
当社及び東洋製罐株式会社が総力をあげて開発し、実用化を行ったTULCの実用技術が、日本で最も権威のある賞のひとつである大河内記念賞(グランプリ:大河内賞の中で最高位の賞)を獲得しました。大河内記念賞とは
生産工学上、優れた独創的研究成果をあげ、公表された論文または学術上価値のある発表により、学術の進歩に多大な貢献をした業績に対して贈られるものです。
- 1984年4月科学技術庁長官賞(硬質焼結合金に関する開発・研究(KHM))
- 1964年4月大河内記念技術賞(クロム酸処理鋼板の研究と工業化(ハイトップ))
- 1961年1月東京都優秀発明展覧会知事賞(塩化ビニール鋼板ビニトップの発明)