東洋鋼鈑株式会社は、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が管理運営するSuMPO環境ラベルプログラムの「エコリーフ」について、ぶりき、ハイトップ®(ティンフリースチール)およびハイペット®(ラミネート鋼板)の3製品で取得しました。当社においては、初の「エコリーフ」取得となります。
「エコリーフ」は、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を用いて製品の全ライフサイクルステージにわたる環境情報を定量的に開示する環境ラベルです。第三者による審査・検証で確認され、公平性、信頼性の担保されたデータが開示されることにより、お客様が使用する製品の環境負荷を定量的・客観的に評価することが可能になります。
当社が製造するぶりきやティンフリースチール、ラミネート鋼板は、飲料缶や食品缶に幅広く使用されており、リサイクル性にも優れ※1、持続可能な社会の実現に欠かせない素材です。今回、スチール缶の有する環境優位性を「エコリーフ」として定量的に公開することにより、お客様の環境問題に対する取り組みに貢献していくとともに、ステークホルダーとのコミュニケーションの発展に役立てていきます。
東洋鋼鈑は、「技術の可能性を追求することで新たな価値を生み出し、お客様とともに社会の発展に貢献」することを企業理念の存在意義に定め、企業活動を行っています。今後も、環境に配慮した製品および製品ライフサイクルにおける環境負荷を考慮した製品の開発に努めてまいります。
登録番号
- ぶりき
- JR-AY-24002E
- ハイトップ®
- JR-AY-24003E
- ハイペット®
- JR-AY-24004E
1 スチール缶リサイクル率92.7%(スチール缶リサイクル協会 2022年度データ)
SuMPO環境ラベル「エコリーフ」に関する補足説明
エコリーフ」は一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が運営するタイプⅢ環境宣言(EPD※2)で、ISO 14025:2006(環境ラベルおよび宣言-タイプⅢ環境宣言-原則および手順)に準拠して製品・サービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体における環境負荷の定量的開示を行うものです。
(一般財団法人サステナブル経営推進機構 SuMPO環境ラベルプログラム)
https://ecoleaf-label.jp/
日本鉄鋼連盟では、この「エコリーフ」に対応した環境負荷算定ルール(PCR※3)を策定し、2019年8月に認定を受けました。このPCRはISO 20915規格、JIS Q 20915に準拠しています。鉄はリサイクル性に優れ、スクラップを用いて新たな鉄鋼製品として再利用することが知られていますが、ISO 20915規格、JIS Q 20915はそのリサイクル効果を反映して鉄鋼製品の環境負荷を定量化する規格です。今回当社が取得した「エコリーフ」でもこの考え方に則って算定をしております。
(日本鉄鋼連盟 環境負荷算定ルール策定プレスリリース)
https://www.jisf.or.jp/news/topics/190822.html
2: EPD(Environmental Product Declaration)
ISO 14025規格で規定されているタイプⅢの環境ラベルのことで、SuMPO環境ラベル「エコリーフ」はこれに該当します。
3: PCR(Product Category Rule)
EPD/エコリーフにおける製品種別毎の環境負荷の値の算定・開示方法に関する基本ルール。